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共働き育児

育休パパにやってはいけないことTOP3

前回、育休パパがやってはいけないこと3つについてお話しました。今度は、育休を取るぞ!とがんばるパパに、わたしの体験上、やってはいけないママの行動についてお話しようと思います。

育休パパがしてはいけないこと3選!! 男性の育休取得率向上が叫ばれて久しい昨今。厚生労働省によると、令和元年の男性育休取得率は7.48%だったそうです。前年の平成30年では...

3位 出産後の女性の体のダメージを言い忘れてはならない

妊娠中から色んなことを鬼のように調べているママたちには当たり前のことである、「出産にともなう母体へのダメージ」。一般的には交通事故にあったようなもの、といいますよね。ただ、パパたちはその事を驚くほど知りません。パパたちは出産前に赤ちゃんについて調べてたりしません。いわんや、母体のダメージをや。なので、パパたちは頭の中で「育休=赤ちゃんの世話!!」と思っています。もちろんそれは間違いではないのですが、出産で傷ついた母体を癒してもらうためにパパに育休を取ってもらう、というのも実は大きな理由の一つです。

出産後の母体のダメージ
  • 1ヶ月かけて出血しながら子宮が元の大きさに戻っていく=ずーっと生理状態!
  • しかも授乳でほぼ血液成分であるおっぱいを出し続けるため、栄養不足になりがち
  • 出産によって骨盤が開いているため、実は骨盤がガッタガタ
  • ホルモンバランスが崩れているため、産後2週間くらいは産後うつになりやすいメンタル状態
  • 産後の肥立が悪いと、更年期障害が強く出たりと将来にダメージを残すと言われている
  • (会陰切開した人は)縫った場所が場所なため、着席やトイレのたびに激痛が走る!

こういった、母体のダメージに関して男性たちはしっかり理解するタイミングはありません。しかも、一見目で見てわかるような傷があるわけでもなく、いつもと同じように立って歩けていて、なんならお腹が軽くなった〜なんて言ってたりすると、「調子いいんだな!よかった」と思われてしまいます。ママも、妊娠中より身軽になったことで、自分の体へのダメージを軽視しがちです。

がしかし、それで乗り切れるなら越したことはありませんが、気づかず無理をしてしまい変なタイミングで不安定なメンタルから大爆発!なんてことは少なくないのです。10ヶ月にわたって変化させた体を1ヶ月で戻すという、ダイナミックなことをしている自覚を持って、パパと膝を詰めてちゃんと母体のダメージについて知ってもらいましょう!

「なるほど、つまり僕は何をしたらいいの?」と聞かれた場合、「まずは自分がこういう状態だと知っておいてほしい。その上で1ヶ月はグータラゴロゴロするのでよろしくね!」と言い切ってしまいましょう。言いにくいことですが、宣言することは大切です。

ゆきぽん

我が家でも、退院してから1週間目くらいで、わたしが爆発してしまったことがあります。きっかけはささいなことで、歩いて10分弱くらいのコンビニで買い出しをしてきて欲しかったのですが、うまく頼めず、自分で行くことになったんです。それがもう、なんでこんな骨盤グラグラのわたしが行かなきゃいけないの!!!と腹が立って腹が立って大爆発!
振り返って思うのが、頼み方がはっきりしない頼み方だったのと、夫が母体のダメージというのもに割と無頓着だったからだと思います。夫は医師ですが、それでも産婦人科でもない限り出産以後の女性の体については詳しくありません。医師ですらその程度の知識なのですから、世のパパたちはもっとイメージが湧かないでしょう。言いにくいことも、ちゃんと伝える!頑張ろうとして、不満を爆発させない!これはとても大切なことです

2位 期間限定であることをぼやかしてはならない

パパが頑張ってくれる育休期間。だんだん「この状態が当たり前なんじゃないかな?」「これくらい、赤ちゃんの面倒みるべきだよね?」「家事だって、やればできるんだから今後もこれくらいはやってもらってもいいかも」と、考えていきがちです。

ですがこれは危険な考えです!復職後はもちろん今みたいに家事育児をすることは不可能です。パパと家事育児をどう分担していくべきかは育休期間の延長線上ではなく、切り分けて話し合うべきなのです。パパたちはあくまで育休という期間限定の仕事と思うからこそ頑張れています。こっそりゴール設定をずらすのはやめましょう。育休期間できっとパパの家事育児レベルはアップしています。それを踏まえて復職後の戦略は改めて話し合いましょう。

ゆきぽん

まさに我が家でもパパはずっと不安に思っていたようでした。「この不均衡がずっと続くんじゃないかな?」と。ある日「このまま俺に全部家のことしてもらおうと思ってそうなんだけど大丈夫?」と言われてビックリ!「そんなことないよ!体調よくなったらわたしもやるよ!!」と言ったものの、パパは不安だったみたいで、産後2週目くらいからはたびたび言われていました…。こんなことなら、ちゃんと最初から「育休期間は甘えきるけど、ちゃんと終わったらわたしも頑張るからね!」と言っておけばよかったです。

1位 パパのやり方にケチをつけてはいけない

そして映えある1位です!ほんとうに、これは世のママがやりがちなことです。今まで家事をたくさん担当してきたママたちは、パパの家事に口を出しすぎなのです。共働きママが増えたとはいえ、家事負担はママの方が多かったご家庭が多いでしょう。そうするとどうしてもママのほうが家事スキルが高くなります。その状態でパパに家事を依頼すると、粗が目につくのです…!もっとこうしたらいいのに!なんでこんな効率悪いやり方になるの!!と、ついつい、口出してしまいます。しかし、これはパパのやる気を非常に削ぎます。慣れない家事に悪戦苦闘しているのに色々言われたら「そんなに言うならお前がやれよ!」と言いたくもなりますよね。部下を持ったと思って、彼らの慣れない仕事を暖かく見守らないといけません。もちろん、赤ちゃんの安全に関わることはすぐにストップかけましょう!

ゆきぽん

うちも同居はじめは歯痒いことが多かったです。わたしは長年一人暮らしをしていて、パパは実家暮らし。でも彼には彼のやり方があるし、今はそれを習得している最中なんだ…と、何も口を出さずに放置していたところ、だんだん自分なりのやり方を身につけるようになりました。今では、「ゆきぽんそのやり方よくないよ〜」と口出ししてくるまで!わ…わたしは言うのを我慢してたのに!!とちょっと思いますが、受け入れています涙

いかがでしたでしょうか。わたしの実体験を踏まえて、育休中にパパにやってはいけないことについてお話しました。パパ育休&ママ産休は、2人でゆっくり赤ちゃんのお世話ができるとても幸せな期間です。人生で数回しか訪れないこの機会をぜひ楽しいものにしてくださいね!