こんにちは!
赤ちゃんとの生活を大変ながらも楽しんでいるパパ・ママのみなさん。
もしくは、赤ちゃんとの新生活にドキドキわくわくしているもうすぐパパ・ママになるみなさん。
そんなパパ・ママに絶対知っておいてほしい、命に関わるお話をしていきます…!
赤ちゃんの死因1位は窒息、2位は突然死
厚労省が発表した、1歳未満の死亡原因をご存知でしょうか?
先天的なものを除くと、1位は窒息(14.1%)、2位は乳幼児突然死症候群(5.7%)、3位は不慮の事故(4.7%)となっています。窒息で亡くなった子は約350人、乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなった子は約150人もいるのです。10ヶ月かけてママがお腹で育てた我が子、パパがずっと待ってた我が子をこのような不幸に陥らせないためにどんなことができるのか考えていきましょう。
赤ちゃんがちゃんと息できているかは、なによりも大切ですね
赤ちゃんは理由もなく息が止まることがある
そもそも、乳児突然死症候群(SIDS)とは何なのでしょうか?なんとも怖い名前ですね。SIDSとは、生後2週間から1歳まで(特に2ヶ月~6ヶ月)の乳児および幼児が突然、予期せぬ死亡してしまうことを言います。どんなに死亡状況を調査しても,赤ちゃん自身を調べても,これまでの病歴でも原因が明らかにはなりません。
しかも、睡眠中に発症してしまうのでパパ・ママはなかなか気づけないのです。
めずらしいことなのよね?と思われると思います。日本では6,000~7,000人に1人で発症すると言われていて、たしかに頻度が高いとは言えませんがそれでも毎年100人以上の赤ちゃんが突然命を落としているのです。
普段から気をつけることはある?
乳幼児突然死症候群(SIDS)はこれまでにたくさんのリスク因子が発表されてい、特にうつぶせ寝はSIDSのリスクを増大させると多くの報告があります。他にも喫煙、室内温との関連性も指摘されています。
- 寝返りが打てるようになるまではうつぶせ寝をさせない
- 硬めの寝具を使う
- 赤ちゃんのまわりにクッションやぬいぐるみを置かない
- 家庭内は禁煙にする
- お部屋を暖めすぎない
どうですか?こういったことで突然死を防げるのならやっていけそうではないでしょうか。
息が止まっていたらどうしたらいい?
万が一、寝ている赤ちゃんの様子がおかしい。息をしていない、顔色が悪い、といった様子が見られたらすぐに心肺蘇生を開始しましょう!
「心肺蘇生って、お医者さんや救急隊員がやるものじゃないの…?」と思われていますか?そんなことはありません!医療に関する資格を保持していない人でも一次救命処置は可能です!
AHAガイドラインより、小児の一次救命処置方法をご紹介します。
- 叩いて反応をみる→反応がなかったら気道確保
- 呼吸と脈を確認する
- 呼吸なし、脈あり→人工呼吸を15回実施
- 呼吸なし、脈なし→人工呼吸2回+胸骨圧迫30回を2分間繰り返す
- 2分後、119番通報
動画出典:東京消防庁公式チャンネル
動画はAEDを使用した場合ですが、自宅にAEDが無い場合がほとんどだと思いますので、人工呼吸と胸骨圧迫のやりかたをご参考ください
パパ・ママで練習しておこう!
いざというとき、頭でわかってても体は動きません。万が一のときを想定して、パパとママで訓練しておきましょう。
また、一般市民向けに小児の救急処置の講座があります。有料にはなりますが、いざというときに動けるように、この機会に受講されるのもおすすめです。
わたしは普段から「もし今子どもの息が止まったらどう動くか」をシミュレーションしています。案外イメージすると難しいものです。
いかがでしたでしょうか。
大切な赤ちゃんを守るために何を知っておかねばならなくて、どんなことができるのか。パパ・ママで話し合ってみましょう!
今回の主な参考文献
- 厚生労働省
- 東京消防庁
- 日本ACLS協会