喉にモノが詰まってる…!?緊急処置しないと命に関わります!!
気道に飲み込んだものが詰まっているとき、背中を叩いたり腹部を圧迫したりしてすぐに取り出す必要があります。呼吸できないということは、命の危機に直結します!
意識がない場合!!心肺蘇生を開始
叩いたり、大声を出しても反応がなかった場合、すぐに心肺蘇生を開始しましょう!心肺蘇生は医療従事者じゃない一般の方でも出来ることです!
AHAガイドラインより、小児の一次救命処置方法をご紹介します。
心肺蘇生法は、思いがけない子どもの事故発生時に命を助けます!パパ・ママはぜひ練習して習得してください!
練習しないといざというときに動けませんよ!!
- 叩いて反応をみる→反応がなかったら気道確保
- 呼吸と脈を確認する
- 呼吸なし、脈あり→人工呼吸を15回実施
- 呼吸なし、脈なし→人工呼吸2回+胸骨圧迫30回を2分間繰り返す
- 2分後、119番通報
動画出典:東京消防庁公式チャンネル
動画はAEDを使用した場合ですが、自宅にAEDが無い場合がほとんどだと思いますので、人工呼吸と胸骨圧迫のやりかたをご参考ください
意識はあるけど、息ができていない場合は叩いて異物を出す
意識があったとしても喉が詰まって息ができていない場合、空気が肺に届いておらず非常に危険な状態です。異物を取り出すお手伝いをしてあげましょう。体の大きさによって0歳児と1歳児以上で対応方法が異なります。
0歳児は背中を叩く!
パパ・ママの片腕の上に、子どもの頭をやや低めにしてうつぶせに抱えます。
下あごをしっかりとつかんで固定します。
反対側の手のひらで、子どもの肩甲骨の間(背中の上のほう)を4~5回叩きます。
1歳以上は胸を押し上げてもOK!
1歳以上の子は、立て膝で太ももがうつぶせにした子のみぞおちを圧迫するようにして抱えます。
頭を低くして、手のひら全体で背中(肩甲骨と肩甲骨の間)を強く4~5回叩きます。
背部叩打法でも異物が出てこない場合は胸部圧迫法も行いましょう。
後ろから両腕を回し、みぞおちの下で
片方の手を握りこぶしにし、腹部を上方へ圧迫します。
意識がなくなればすぐ心肺蘇生を開始しましょう!
咳き込んでいる時は、様子を見る
咳き込んでいる時は、空気が喉を通っている状態ですのでしばらく様子を見ましょう。不用意に喉に手をいれて掻き出そうとしたりすると、かえって異物を喉の奥に押し込んでしまうことがあります。
病院受診をすべきなのはどんなとき?
何を飲んだかに関わらず、以下のような症状が出ていたらすぐ病院受診をしましょう!
- 飲み込んだとたんに咳がはじまった
- 呼吸の仕方が変わった
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- けいれんした
また、以下のものを飲んでしまった場合もすぐ受診しましょう
- 台所用・衣類用の漂白剤(強アルカリ性)
- トイレ用洗剤・パイプ用洗剤(強酸性)
- 灯油、ガソリン
- マニキュア、除光液
- ボタン電池
- 画びょう、ピアス
- お金(コイン)など
タバコを誤飲した!どうしたらいい?
小児の誤飲原因として最も多いのは「タバコ」「タバコの吸い殻」です!
タバコの誤飲時の対処法についてピックアップしてお話します。
まず口の中のものを取り除き、吐かせる
家で子どもがタバコを誤嚥したことに気づいたら。
まずは口の中のタバコをかきだし、手を口の奥に入れて嘔吐を誘発させます。食べたたばこが2cm以下の場合には、そのまま様子を観察し、
摂取後4時間は経過を見て、特に症状が出なければ問題ありません。
その際、水や牛乳は飲ませないようにしましょう!水や牛乳を飲ませてしまうと、タバコの中のニコチン成分が身体に吸収されやすくなってしまいます。
病院を受診すべき場合は?
誤飲したタバコが2cm以下で、4時間以上たっても症状が出ない場合には、その後症状が出てくることはないので安心してもいいでしょう。
では、ただちに病院受診をすべきタイミングとはいつなのでしょうか?
タバコが浸かった水を飲んだ場合
タバコを水に浸すと、30分程度でタバコに含まれるニコチンが100%溶け出します。そのため、タバコの吸い殻が浸った液体を飲んでしまうと、ニコチンが大量に吸収されてしまい、重篤な中毒症状が出ることがあり、非常に危険です。ただちに病院を受診しましょう。
2cm以上飲み込んだ場合
徐々に吸収され、飲んだ直後は問題なくても後から症状が出ることがありますので、吐かせたとしても病院を受診しましょう。また、水や牛乳を飲ませないようにしましょう。
パパ・ママからみておかしいと思う症状がある場合
嘔吐していたり、顔色が悪くなっていたり、ぐったりしたりなどの症状がある場合、ニコチン中毒の症状が出現している可能性があります。すぐに病院を受診しましょう。
トイレットペーパーの芯を通るものは誤飲できるとされています!怪しいものは手の届かないところにおいたり、蓋付きの収納に入れるようにしましょう
今回の主な参考文献
- 日本医師会
- 政府広報オンライン
- 東京消防庁