小児科ママゆきぽんの子育てメディカル情報サイト
To Be Happy and Healthy
学童期

子どもがお薬飲みません…お薬の飲ませ方!

赤ちゃんや子どもにお薬を飲ませるのってとても大変ですよね。今日はそんなパパ・ママに向けて、お薬を飲ませる工夫についてお伝えしようと思います!

授乳中の赤ちゃんって、いつ飲ませたらいいの?

「1日3回食後」なーんて書かれているお薬、よくもらいますね。まだ1日に4回以上ミルクを飲んでいる乳児の場合、「じゃあいつあげたらいいの?」と思ってしまうかもしれません。
基本的には、朝起きてから午前中の間に1回!お昼~夕方までに1回!寝る前に1回(もし寝る時間がバラバラな場合は、夕方~22時の間)!で十分です。「それだと曖昧です…時間指定ください!」という方でしたら、8時、14時、20時くらいでいいでしょう。
また、「薬は食後じゃないと胃が荒れる」と考えているパパ・ママもたくさんいます。たしかに食後に飲んだほうがいいお薬があるのは確かですが、多くの薬は食前でも問題ありません。乳児の場合はミルクを飲んだら満腹になってしまってそれ以上飲んでくれませんので、哺乳の前に飲ませてあげましょう。

粉薬が飲めません!

昔から言われているあげ方は、「水で練って指で上顎や頬の内側に練りつけて水などを飲ませる」というやり方です。なるほど!それならできそう!とやってみると、案外子どもが口を開けてくれなかったりして手間取るものです。そういうときは薬の入った袋に、小さじ1杯分の水+小さじ1杯の砂糖を入れて、そのままかき混ぜます。そしてそのスプーンで子どもの口のやや奥に薬を入れ、ゴックンできたらほめてあげましょう!

溶かす水の量を少なめにするのがポイントです!多いと1回で飲みきれません

座薬を入れてもうんちと一緒に出しちゃいます…

大人でも、座薬を入れられたら反射的に出そうとしてしまいます。赤ちゃんや子どもも同じです。昔から、座薬を入れた後は紙などで肛門を押さえましょうと言われていますが、あんまり肛門を触ってしまうと、それはそれで排便したくさせてしまいます。お尻に入れた後は立たせると出にくくなるのでおすすめです。乳幼児であれb縦抱きにして5分待ちましょう。お尻から座薬が出てくるのを防ぐことができます。

ゆきぽん

うちの子に座薬を入れたときは、そのまま尻肉でキュっと押さえて数分待ちました。あ!出そう!と思ったときにとっさに行った行動でしたが、直接肛門を触れるわけではないので排便を誘発することなく、無事座薬が溶けていきました。簡単で、こちらもおすすめのやり方です。

お薬あるあるQ&A!

薬を飲んですぐに吐いた!もう一度飲ませるべき…?

飲んで直後に全部吐いたであれば、1回分飲ませましょう。
飲んでから30分以上経っていれば体内に吸収されている可能性が高いです。様子をみましょう。

座薬を入れてすぐにウンチした!もう一度入れるべき…?

座薬を入れて5分以内であれば、もう1回入れ直しましょう。
5分以上経っていれば、薬が吸収されている可能性が高いです。また、お尻から出た座薬の形が崩れていた場合もすでにある程度は吸収されている可能性が高いです。そういった場合は様子をみましょう。

粉薬が固まってる!飲ませても大丈夫…?

やめておきましょう!
ドライシロップは水分を吸収しやすいので、大気中の水分を吸収したのだと思われます。お薬の中には水分を吸収して24時間経過するとお薬の効果が弱まるものがあります。固まってしまうことを避けるために、薬の袋を開けるときは飲むときにしましょう。

シロップが沈殿してる!飲ませても大丈夫…?

振ったら均一になればOKです!塊が溶けないようだったらやめておきましょう
シロップは糖分が入っており、雑菌が繁殖しやすいため冷蔵保存が基本です。冷やすことで、シロップ内のお薬の成分が沈殿することがあります。ただし、お薬はとても溶けやすい性質のものを使っていますので、振ったらすぐに溶けるはずです。もし溶けないのであれば、それは雑菌が沈殿している可能性があります。その場合は飲ませるのをやめましょう。

子ども・赤ちゃんは薬を飲ませるのも一苦労ですね。きちんと飲みきれなくてもある程度は仕方ないもの、と思ったほうがよいでしょう。子どもとはいえ基本的に人の体には免疫力があるので薬が飲めないとダメということはありません。もし、薬を飲めないと危ないのに飲めなさそう!という場合は、入院での治療となります。点滴などで強制的に身体に投与するのです。外来治療で大丈夫な間は、薬が飲めなくても少し治りが遅くなる程度のことが多いですので、あんまりピリピリしてお子さんをしょんぼりさせないであげましょう。