こんにちは!赤ちゃんが生まれて約半年。そろそろ離乳食…。特に初めてのお子さんだと、離乳食作ったことがないパパ・ママがほとんどですよね。料理経験があったとしても、離乳食を作ったことがあるという人は極少数です。市で主催する離乳食教室で話を聞いたり、本を買ってみたり、先輩ママに聞いてみたり…。でも、その離乳食ってほんとうに作る必要あるんでしょうか?「離乳食は作らねばならない」って固定観念に囚われていませんか?
理由その1 栄養満点&安いベビーフードがたくさん売られている
一昔前までは、そうはいっても離乳食を作らないとミルクからご飯への移行が難しかったでしょう。他に食べさせるものがなかったからです。ですが、令和時代のサービスの拡充っぷりをなめてはいけません。赤ちゃん本舗やバースデイといった赤ちゃん用品のお店には必ずと行っていいほどベビーフードコーナがあります。そこを見たことがあるでしょうか?
ラインナップの豊富さにため息がでるレベルです!
月齢別にほんとうに様々な味があります。和風、洋風、中華。味付けだけでなく、野菜も色んな種類が入っています。もちろん成分表示がされているので、避けたい食材があるときはすぐわかります。
まだ1品ずつしか食べられない低月齢の赤ちゃん向けにもきちんとライナップはそろっており、初めての離乳食を容易にベビーフードから始めることができます。
栄養価もすばらしいです。下手に素人が作るより、よっぽど色んな種類の野菜が入っています。栄養士が監修している商品もかなり多いですね。特に離乳食が始まる頃にはどうしても鉄分が不足しがちになるのですが、そこをわかった上で鉄分豊富な商品を提供してくれていたりします。
また、値段も安価です。市販のものであればだいたい1パック100円くらいで購入できます。大人用に購入した食材の一部を手作り離乳食に回すことと比べたら少々高いかもしれませんが、それでもたかがしれています。栄養価を考えたらむしろ安いくらいだと思います。
ちなみに、味もおいしいです!袋に残ったベビーフードをペロッと舐めることがあります。ちょっと薄味ではありますが(薄味じゃないと困りますが笑)なかなか美味ですよ!
理由その2 家事が長くなるほど子どもと触れ合う時間が減る
やらねばならない家事って尽きないですよね。ご飯の準備、掃除、お風呂の準備だけでなく、ちょっと汚れが気になるところを洗ったり、棚を整理したり、明日のゴミ出しの準備をしたり…枚挙にいとまがないものです。色んなものに目をつぶって、最低限の家事しかやっていないのに、子どもはママに構ってほしくてくっついて回り、姿が見えなくなったら大号泣。エルゴ(抱っこひもを出しているブランド)に赤ちゃんを抱えながら家事をこなすパパ・ママも少なくはないのでしょうか。
そう考えると、ひたすらすりつぶし続ける離乳食を作る時間をカットし、その時間の分、赤ちゃんの一人遊びをじーっと見守ってあげたり、持ってきてくれたおもちゃで一緒に遊んだりしてあげたほうが、よっぽど赤ちゃんのためになると思いませんか。ベビーフードが充実してきた今、子どもと触れ合う時間を犠牲にしてでも作るべきもの、というものではなくなってきています。
うちの子はわたしがご飯を作っていると、キッチンにひょっこりやってきます。絵本やおもちゃを持ってくることも。抱っこしてほしくて、「抱っこ」のポーズをとったりします。あんまりかわいいので、一旦手を止めて遊んだり抱っこしたりするのでなかなか家事がすすみません…。パパがいてくれる日であれば、パパにごはん作りをまかせて子どもと思いっきり遊んであげるようにしています。
理由その3 離乳食期間はたった半年!子供の記憶には残らない
離乳食を作るぞ-!と、こし器、すり鉢などいろんな器具を買い揃えるパパ・ママは多いと思います。が、実は赤ちゃんが離乳食を食べる期間ってたったの半年程度。1歳ごろになれば、大人用のご飯を細かく切り刻めば大体のものは食べられるようになります。いろんな器具を買い揃えても、半年後くらいにはそれらは無用の長物となってしまうわけです。しかも離乳食は5~6ヶ月のごっくん期、7~8ヶ月のもぐもぐ期、9~10ヶ月のカミカミ期それぞれでレシピが異なります。赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ固形化させていくんですね。
逆に言うと、離乳食づくりに慣れてきたと思ったら作り方が変わってしまうので、調理スキルが身につかないのです。いつまでも作り慣れていない状態&新しいレシピで作るので時間がかかります。この半年のために、わざわざ器材を揃えて、レシピを勉強して、時間をかけて、離乳食を作るメリットはどこにあるのでしょうか。
それが親の愛というものだ!という方が多いのも知っています。ですが、その方たちはご自身が食べた親の手作り離乳食について覚えているでしょうか?「食育」が大切なのはそのとおりですが、この月齢の子たちに食育を行うことはほぼ不可能です。
もし離乳食作りが数年にわたって必要なものであれば、手作りで行うメリットもあるでしょう。だんだん離乳食づくりのスキルを習得し、時短で作れる方法が手に馴染み、子どもが待てる年齢になっていきます。が、たった半年、本人の記憶も残らないものに対して、代替方法があるにも関わらずこだわる必要性はそこまでないでしょう。
さて、ここまで離乳食にこだわる必要が無い理由について説明してきました。とはいえ、手作り離乳食自体を否定したいわけではありません。料理が好きなパパ・ママが楽しく離乳食作りを行うことで家族みんなが笑顔になれるなら、それもまたいいと思います。ですが、手作りしなければ「親失格」と思い込み、自分にムチ打って離乳食作りをがんばっているパパ・ママは少なくないでしょう。令和の今、もう手作りしなくても十分栄養価の高いベビーフードはたくさん売っています。そのこだわりは、本当に子どものためでしょうか?家族、子どもが一番幸せになれる最大公約数を探していけたらいいなと思います。
我が家では離乳食を手作りするのは一切諦めて、完全にベビーフードで対応しました。子どもは平均以上に成長してくれていますよ!共働き育児をしている友人の中に、1人目は離乳食作りをがんばったけど、ベビーフードの存在を知って2人目からは手作りを一切やめた人がいます。「1人目のときもまったく、頑張る必要なかった…!」と、言っていました。
これから離乳食について考える人、今すでに離乳食をあげている人、どちらも今一度新しい目線で離乳食作りの作戦を練り直してみてくださいね!