赤ちゃんを育てているパパ・ママのほとんどが遭遇するのが、おしりのかぶれです!今回はその原因と対処法についてお話しようと思います。
おしりのただれ、炎症、、、それはおむつかぶれです!
おむつの中に出来る発赤(赤くなること)、発疹(ブツブツができること)はすべて「おむつかぶれ」と言います。紙おむつでも、布おむつでも、大抵の赤ちゃんが一度は経験する道です。紙おむつの接着テープ部分や、漏れ防止ギャザーの当たる部分に出現することもあれば、肛門や外陰部(お股の部分)に出現することもあります。
おむつかぶれの原因はなんですか?
通気性の悪いおむつの中で長時間おしっこやウンチにさらされることで起きます。皮膚のバリアー機能が弱くなってしまい、おしっこやウンチの有害物質の刺激を受けて皮膚炎が発症してしまうのです。特に下痢のときはうんちが皮膚に広範囲に染み込んでしまうため、おむつかぶれの原因であることがよくあります。また、おむつ替えの際にお尻についたウンチを取ろうとして強くこすってしまうことで更に刺激を与えてしまい悪化します。
うちの子がおむつかぶれになったときは、下痢が原因でした。下痢が続いて3日目くらいからお尻が真っ赤に!いろいろと試し、ある程度までは改善しましたが、結局下痢が治るまでかぶれは完全には治りませんでした…。
病院でみるお子さんも、大抵は下痢が原因でおむつかぶれになることが多い印象です。
また、まれにカビの感染が原因のことがあります。カンジダと呼ばれるカビの一種です。皮膚の角質がパラパラと落ちていたり、お股のしわの奥までかぶれていたりすることもあります。おむつかぶれまではそこまでかぶれが及ばないことが多いです。おむつかぶれが長引いて、通常の治療に反応しないときなどカンジダ感染を疑います。
おむつかぶれになってしまった場合、どうしたらいいですか?
自宅でできること
おむつ交換の頻度をあげましょう!特に下痢やウンチはしたかな?というタイミングで毎回きちんと交換しましょう。おむつを交換する際には、お尻をぬるま湯で洗ってあげるとよいでしょう。どうしても拭うと刺激になり、悪化の原因になり、赤ちゃんも痛くてつらい思いをします。洗った後は水気を優しく拭き取ってあげましょう。こするよりも、ぽんぽん、と軽く叩いてあげると刺激少なく水気が取れます。十分乾燥させたら、保湿剤を塗ってあげましょう。ワセリンなどがよいでしょう。
うちの子がおむつかぶれになったとき、「保湿しなきゃ!」と思ってああまり深く考えず自宅にあった「ヘパリン類似物質ローション0.3%」というものを塗りました。
塗った瞬間ギャン泣き!!!ものすごく染みたみたいです(T_T) 保湿ローションとしてはとてもよい商品なのですが、よくよく添付文書を読むと「潰瘍、びらん面への直接塗布を避けること」と書かれていました。次回からはワセリンをたっぷり塗ってあげました。痛かったね、ごめんね。
病院受診のタイミング
保湿をして数日たっても良くならず、おむつ替えの度に泣くようであればかかりつけ医か近くに皮膚科を受診しましょう。早く治る軟膏を処方してくれます。軟膏は、おむつ替えの度にべったりと塗ってあげましょう。あまった軟膏は、再度おむつかぶれになった際も使えます。
1週間経っても下痢がよくならず、ワセリンを塗って多少は改善されたもののまだまだ赤いおしり。おむつ交換のたびに痛そうに泣くので、小児科を受診して「亜鉛華軟膏(あえんかなんこう)」という真っ白な軟膏を処方してもらいました。おむつ交換の度にべったりと塗りたくると数日でかなり改善されました。結局、3週間近く下痢が続き、下痢が改善されるまでは塗る必要がありましたが、亜鉛華軟膏を塗るようになってからはおむつ替えのときに泣かなくなりました。
こんな症状が出てきたら再度病院受診をしましょう!カンジダ感染の可能性があります。
- もらったお薬を塗りはじめて1週間経っても良くならない
- 塗った箇所の周りに赤みが広がってきた
さて、今回は赤ちゃんが一度は通る道、「おむつかぶれ」についてお話しました。最近のおむつは本当に高性能ですので、長時間たっても皮膚のさらさらをキープできるのでつい安心しがちです。普段からこまめに交換してあげられるとよいですね。
お顔の湿疹はこちらを参考に!